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心地よい空間づくり

お客様のビジネスを支える

アーバンネット大手町ビルの外観写真。写真:三輪晃久、グランパークの外観写真。写真:三輪晃久
左:アーバンネット大手町ビル(写真:三輪晃久)
右:グランパーク(写真:三輪晃久)

NTT都市開発グループは、高品質で信頼性の高いオフィスビルを、国内主要都市の良好な立地条件のもとで運営しています。これまで、NTTグループの資産を最大限に活用し、公共交通機関からのアクセスがしやすい場所を中心に、数多くのビルを開発してきました。
情報通信インフラやビル設備についても、個々のビルに最適なものを採用し、利便性、快適性、そして安全性を備え、業務生産性向上に寄与する環境を継続的にご提供しています。
ビル管理運営においても、お客様のさまざまなニーズにお応えする体制を構築し、お客様のビジネスを支えています。

さらに、当社グループでは英国、米国でもオフィスビルを取得し、国内の物件と同様に高品質のビジネス環境を提供する取り組みを進めています。

新しい感動とおもてなしを提供

ラクエ四条烏丸館内の写真
ラクエ四条烏丸

NTT都市開発グループは、国内主要都市で商業施設を開発・運営しています。
"あなたとつくる 街の物語"~ひとりひとりと、ひとつひとつを~という「商業ビジョン」のもと、それぞれの街や商業施設にかかわるステークホルダーに魅力的で活気あふれる場所を提供するため、地域の皆様やテナント様と連携した地域活性化の取り組みを進めています。

例えば、"地域のさらなる賑わいのランドマーク"として開業した「ラクエ四条烏丸」(京都市下京区)は、2010年の開業以来「洗練された大人の街・上質の館」をテーマに、大人たちの上質なライフスタイルを豊かにする「こだわりの商品」と和と洋が融合した「くつろぎのおもてなし空間」を提供してきました。開業5年目を迎えるラクエ四条烏丸は、お客様のニーズに応じた新しい付加価値を発信・提供しながら、地域の皆様にさらにご支持いただける商業施設へと進化するため、新たなステージをめざします。

また、2001年に開業した「新風館」をはじめ、地域の皆様、テナント様と連携し、烏丸エリアの魅力向上にむけた取り組みを続けていきます。

交流と憩いの場を創出

水をさまざまに活かして憩いの場を創出(品川シーズンテラス)

階段上の水路のある、ビル南側の玄関口(エコ広場)の写真、芝生の広がるビル北側の緑地(イベント広場)の写真
左:ビル南側の玄関口(エコ広場)
右:ビル北側の緑地(イベント広場)

2015年5月にグランドオープンした「品川シーズンテラス」(東京都港区)は、大成建設株式会社、ヒューリック株式会社、東京都市開発株式会社および東京都と共同して計画を進めてきたオフィス・商業の複合ビルです。

海を望むJR品川駅至近の芝浦水再生センター上部空間に建設した複合施設として、その場所のシンボルでもある「水」をさまざまに活かし、多くの人々が憩い、集う場を創出しています。

品川駅からの玄関口にあたるビル南側では、都市のオアシス空間としての「エコ広場」が、来訪者の皆様を出迎えます。まず目にするのが、壁泉から水のつながりを演出する階段状の水路(カスケード)です。暑い時期に、エコ広場の各所に設置したクールウォールからは、体感温度を下げるドライミストが噴き出ます。また、保水性舗装を施した路面は「打ち水」の原理で、水分の気化熱により表面温度を下げています。豊かな植栽や、路面の温度上昇を防ぐ再帰反射パネルを使用するなどの工夫を組み合わせることで、快適で涼しい環境を提供しています。

一方、ビルの北側に広がる3.5haの緑地では、メダカや水鳥が泳ぐ湿性花園、子どもたちが遊べる芝生広場、風景に涼を添える噴水などを配置しています。「霧の彫刻」で国際的に活躍する中谷芙ニ子氏の作品「凪」では、霧による幻想的な空間を体感できます。人々だけでなく、野鳥などの憩いの場となる自然豊かな空間で、人とひとのふれあいや賑わいを創り出しています。

このように、当ビルでは、「水」を効果的に活用してビジネス拠点に潤いを与えるとともに、自然を感じられる場、人々がコミュニティを育む場を提供していきたいと考えています。

グランフロント大阪

2013年4月、うめきた(大阪駅北地区)に誕生した新しい街「グランフロント大阪」。そのネーミングには、大阪の新しい玄関口にふさわしい"世界に開かれた最前線の街であり続けたい"という思いが込められています。開発事業者12社のうち、NTT都市開発は中層階にオフィス、上層階にホテルが入るタワーCを中心に担当し、ホテルについては関西初となる「インターコンチネンタルホテル」を誘致しました。建物デザインの特徴として、オフィス棟はガラスカーテンウォールを使った先進的な外観に対して、ホテル棟は自然素材や温かみのある色彩を採用し、それぞれの性格や機能に合った色づけを意識しました。まちびらきから711日目(約1年11カ月)となる2015年4月6日に、来場者延べ数が1億人を突破と大変多くの方々が訪れました。

いろいろな大きさや形のイスとテーブルが置かれた、ナレッジサロンの写真
ナレッジサロン

またグランフロント大阪の中核施設の一つであり、かつ知的創造活動拠点としての「ナレッジキャピタル」には、先端技術を見て、触れることができる交流施設「The Lab.」、企業人、研究者、クリエイターなど分野を超越えた様な人々の出会いとコラボレーションを可能とする会員制施設「ナレッジサロン」などの施設を設けています。さまざまな人々が持つ感性と技術を融合させ、また新しい価値を生み出すための場と機会を提供し、今後の関西の芸術文化とビジネスの発信・発展・創出に貢献していきます。

もともと地下街が発達した大阪駅周辺エリアのため、都心でありながら豊かな自然を身近に感じられる環境や、たくさんの人が交流できるオープンスペースの機能を持たせるための仕組みも構築しています。訪れる人に潤いと憩いをもたらす空間の創出にこだわり、沿道には水都大阪のイメージを発信する水辺と、その水に美しく映えるイチョウ並木が整備されています。

水が流れ、緑豊かなザ・ガーデンの写真
ザ・ガーデン

また、タワーC北側には水と緑の豊かな公園「ザ・ガーデン」を設け都心とは思えない景観を生み出す一方で、大阪駅に直結する「うめきた広場」は約10,000㎡の面積を有し、毎週のように音楽やスポーツ、カルチャーなどのイベントが開催され、地域サークル「ソシオ」の活動も広がりを見せています。
こうした参加型の街づくりは、「グランフロント大阪TMO」という運営組織が中心となって進めていますが、今後も大阪の街を元気にするような仕掛けを次々に考え、地域活性化に貢献していきます。

地域を活性化する場づくり

UDX夏祭りで、多くの人がステージの出し物を観ている写真
10回目を迎えた「UDX夏祭り」(秋葉原UDX)

秋葉原UDX(東京都千代田区)では、新たな交流の場をつくるため、地元自治体や市民団体などと協力しながらさまざまなイベントを開催しています。
例えば、毎年8月初めに開催している「UDX夏祭り」は2015年で10回目を迎え、地域の夏の風物詩として定着し、多くのご家族や観光客に来場いただいています。
そのほかにも月4回程度「MOTTAINAIフリーマーケット」(主催:東京リサイクル運動市民の会)を開催し、地域の賑わいづくりに貢献しています。また各種フェア・イベントにおける収益の一部を東日本大震災の震災被害義援金として継続的に寄付するなど社会貢献活動を推進しています。


グランパーク夏祭りで、屋台に集まる多くの人の写真
グランパーク夏祭り

グランパーク(東京都港区)では、毎年前庭で夏祭りを開催しており、オフィスワーカーだけでなく、多くの地域の方々にも来場いただいています。グランパークプラザの店舗による屋台のほか、サンバカーニバルやフリーマーケット、ワークショップなどの催しを行っています。
芝浦商店会・芝浦三・四丁目町会共催の「芝浦まつり」と同時開催で実施しており、双方のポスターに掲載するなど、地域と連携した活動を行っております。
また、グランパークプラザのスーパーマーケット様にもご協力をいただき、イベントの開催を併せて行うなど、テナント様と連携した催しにも取り組んでいます。


ヴァイオリンとチェロの奏者と、その音楽を聴いている多くの人の写真
TRAD目白×東京・春・音楽祭~桜の街の音楽会

目白駅前に立地し、地域の方々の集い・憩いの場となっているトラッド目白(東京都豊島区)では、2015年3月28日に「TRAD目白×東京・春・音楽祭~桜の街の音楽会 ヴァイオリン&チェロ デュオコンサート」を開催しました。
目白駅開業130周年スペシャルイベント期間のあとに行われたこのコンサートでは、13時からと18時からの2回、それぞれ20分ほどの演奏を、どなたにも無料で楽しんでいただきました。会場のコミュニティスペースに収まりきらないほどのお客様が来場し、ハーモニー豊かな演奏を楽しみました。


今後もNTT都市開発グループでは、オフィスで働かれている方々と地域にお住まいの方々とのつながりを大切にしつつ、訪れてくださる方々がふれあい、交流できるコミュニティの場を提供し、デベロッパーとして街の賑わいに貢献していきます。

サイクルシェアリングで地域・観光活性化(秋葉原UDX)

NTT都市開発では、NTTドコモ、NTTデータ、NTTファシリティーズとともにサイクルシェアリング事業「ドコモ・バイクシェア」に取り組んでいます。
サイクルシェアリングは欧米では環境保護の観点からも普及が進んでいます。日本でも、東京都などの先進的な自治体が普及に取り組んでいます。

ドコモ・バイクシェアでは、自転車本体に通信機能やGPS機能、遠隔制御機能を搭載し、自転車の管理やマッチングを行います。また会員情報サイトから登録したICカードや携帯電話・スマートフォンを自転車のカードリーダーにかざすことで、簡単に貸出・返却が行えるなど、手軽に利用できるシステムとなっているのが特徴です。
当事業のなかでNTT都市開発は、自社が運営、管理、販売するオフィスビルや商業施設、マンションなどにおけるサービス展開を担います。すでに秋葉原UDX敷地内に、千代田区エリアで運用する自転車のサイクルポート・無人登録器などを設置しています。

今後も、サイクルシェアリングを提供する施設の拡大、他の運営事業者へのシステム提供やコンサルティング業務を推進することなどで、より多くの地域に、環境負荷が低く利便性の高い交通インフラを提供していく予定です。

豊かな暮らしの場の創造

NTT都市開発では2010年に、分譲事業で2000年に導入した「WELLITH(ウエリス)」ブランドを具体化する「ウエリスコード」を策定しました。「共に、心地よく」をコンセプトに、各物件の担当者が個々に提案してきたことをノウハウとして整理・共有し、よりよい住宅づくりにつなげようとするものです。策定にあたっては本社だけでなく、支店も含めた社内ワーキンググループを組織し、取りまとめました。
ウエリスコードには、「永住性への配慮」「快適な生活空間」「先進の情報技術」「確かな管理」「安全安心」「環境創造」の6分野において、計50項目を超える細かな工夫や配慮を施し、商品・品質価値の向上に努めています。

さらに2015年からは、多様化するお客様価値観やライフスタイルによりきめ細やかにお応えできるブランドとなることをめざし、ブランドのコンセプトを再構築しました。さらにブランド名をウエリスとし、ロゴもより親しみを感じていただけるようにリニューアルしました。
ウエリスコードにおいても、新スローガン「今も、未来も、心地いい」を取り入れながら、豊かな暮らしの場としての住宅づくりのために、より一層努力を重ねていきます。

ウェリス6つの理性品質とは、

永住性への配慮(PERMANENCE
高い公共性を有し、堅牢な通信用建物などを建設してきた技術を活かして、良質な社会ストックとなる長寿命住宅への取り組みを行います。
環境創造(CREATE OF LAND SCAPE
「建物グリーン設計ガイドライン」により、グループ全体で環境問題に取り組んでいます。
分譲マンションにおいてもこれらを活かして環境創造に貢献します。
安全安心(SAFETY AND SECURITY
グループの信頼感に基づいた耐震性への対応は元より、グループの総合力を活かした防犯、防災への取り組み、また、室内環境の安全性への配慮など、安全安心にこだわった空間創造に努めます。
確かな管理(RELIABLE MANAGEMENT
グループの総合力により、お客さまの信頼にお応えする充実したアフターサービスとマンション管理に努めます。
快適な生活空間(COMFORTABILITY
数万戸に及ぶ住宅建設の実績と伝統をベースに、高度化・多様化するニーズに的確に対応していくことをめざします。
先進の情報技術(ADVANCED INFORMATION TECHNOLOGY
NTTグループの先進技術を、いち早く分譲マンションにおいて活かします。

コミュニティの継続的な形成のための取り組み(ウェリス稲毛)

NTT都市開発を含む5社※が共同で開発した「ウェリス稲毛」(千葉市稲毛区)は、「住民同士の"出会いや触れ合い"のきっかけを作り、それを育むことで豊かな暮らしを創り出す」という新たな発想をコンセプトとした分譲マンションです。そのために本マンションでは共用施設を充実させるとともに、その活用を促す仕組みを導入しています。

ピザ窯のあるピザガーデンの写真
ピザガーデン

例えば、パーティールームやBBQテラスなどの多様なスペースを設けた「TSUDOIハウス」やピザガーデンといった、さまざまな集いの場を屋内外に設置しています。また、共用施設をグランドエントランスが起点となる動線上に配置することで、入居者の皆様の自然に出会う機会を増やしています。
そのほか既存の樹木をできるだけ残した「はぐむの森」、ガラスの壁越しに森や生き物を眺められる「森のライブラリ」、野菜づくりを通じて交流ができるコミュニティファームなど、敷地内の各所に出会いのきっかけとなる場があります。

入居者田植えイベントで撮影された、参加者の集合写真
入居者田植えイベント

つながりを育む仕組みとしては、マンション管理組合内に「はぐむクラブ」を設けています。入居者の皆様の参加いただき、交流を生み出すさまざまな活動を企画・運営する組織です。当初は、「はぐむクラブ」の運営の支援として企画会社の協力をいただきますが、最終的には入居者による自主的な運営をめざしています。出会いを生む活動が続いていくためには、入居者皆様の自発性が鍵になると考えているからです。
千葉県内の棚田での田植え、草取り、バーベキューなど、入居者同士の交流は2013年より始まっており、入居後も多くの企画が用意されています。

ウェリス稲毛には防災備品や防災井戸、かまどベンチ、衛星電話といった災害時の備えがありますが、入居者同士の交流から生まれた絆は、災害時にも大きな役割を果たすと考えています。実り多い出会いが、これからも続くことを期待しています。

  • NTT都市開発、大和ハウス工業(株)、大成建設(株)、新日本建設(株)、三信住建(株)の5社