広島城アソシエイツ(代表法人である中国放送を含む11社の共同事業体)が取り組む広島城三の丸整備等事業(Park‐PFI事業)において、2025年3月末に供用開始する第1期エリアが竣工しました。
広島城二の丸から御門橋でつながる敷地には、和の意匠を随所に取り入れた商業施設や、サクラ・モミジなど四季折々に表情を変える木々、テーブルとベンチ、トイレ棟を備えたくつろぎの広場がひろがります。また、平面駐車場や観光バス乗降場、タクシー乗り場も整備し、さらに近隣のひろしまゲートパークやひろしまスタジアムパークとペデストリアンデッキでつながることにより、回遊性向上が期待できます。
広島城天守を間近に感じながら、食べる、遊ぶ、学ぶ、歩く、憩う・・・思い思いに広島の歴史と文化に触れることができるエリアです。
■広島城三の丸 完成イメージ図

- ⾚枠内
- 広島城三の丸
- ⻩枠内
- 第1期エリア(2025年2月28日竣工)
■広島城三の丸 第1期エリア 施設概要
第1期商業施設
広島城二の丸から表御門をくぐり、御門橋を渡ると、第1期商業施設が現れます。中国地方産を中心にヒノキやスギなど木材をふんだんに用いた開放的な和風建築で、軒裏の垂木や鎖樋(くさりどい)など随所に和の意匠を取り入れています。施設周辺にはヤマザクラやイロハモミジなどを配しました。
また、南側に観光バス乗降場、西側にタクシー乗り場を整備し、利便性向上を図りました。

(2024年12月撮影)


A | 炭火焼 鰻のうな輝 広島店(すみびやき うなぎのうなき ひろしまてん)鰻ひつまぶしの本場・名古屋に第1号店を構える広島出身の店主が故郷に初出店。落ち着いた雰囲気の店内で、皮はパリッと、身はふっくらと炭火で焼き上げた極上の鰻を楽しめます。 |
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B | 三の丸 八昌(さんのまる はっしょう)広島を代表するお好み焼きの名店のひとつ「薬研堀 八昌」で10年以上修業した店主が、青のれんの八昌の歴史と味を受け継ぐ新店です。 |
C | SOKO CAFÉ(そうこ カフェ)広島ゆかりの武家茶道 上田宗箇流が初監修するカフェ。カジュアルなカフェスタイルでありながら、武家文化・茶道文化に触れることができる場所です。 |
D | ひろしま IPPIN(ひろしまいっぴん)「おりづるタワー」がプロデュースする3店舗目となるこだわりのセレクトショップ。 広島の逸品・一品に出逢える空間です。 |
E | 広島城 射楽(ひろしまじょう しゃらく)伝統遊戯の様式で、遊べて弓道を体感できるミニ弓道場。お城の中にある和弓の体験型遊戯店は全国初。弓矢を通じて広島の歴史、伝統文化に親しめます。 |
中央公園広島城三の丸駐車場
67台収容(うち、思いやり駐車スペース2台)。
タイムズ24株式会社が運営。駐車料金は210円/30分。(※2025年3月時点)

(完成イメージパース図)
おもてなし広場・トイレ棟
24時間使用可能なトイレ棟は、多機能個室、多目的個室、防犯設備を整備。杉板型枠コンクリート工法で杉の木目模様を施した外壁が和の雰囲気になじみます。南側の壁にはデジタルサイネージを設置し、さまざまな情報を発信します。
また、トイレ棟南側のおもてなし広場にはベンチとテーブルを設置。憩いの場として幅広くご利用いただけます。

■事業コンセプト


広島城は広島のまちの起点です。築城後、太田川デルタに形成された城下町。干拓により拡大を続け、政治、経済、交通の中心地として発展してきました。また、武家茶道の流れを汲む上田宗箇流や金城一国斎が確立した漆芸技法の高盛絵など、この地で守り伝えられてきた文化があります。
原爆で多くの史跡が失われましたが、城下の歴史自体が消えたわけではありません。歴史を生かしてこそ魅力ある都市空間がつくれるはずです。
つまり、温故知新―私たちは、この言葉を本事業のコンセプトとして掲げ、広島城を歴史と文化に触れる場所として見つめなおし、観光拠点としてのポテンシャルを最大限に引き出します。
■広島城三の丸ロゴマーク(縦組・横組)



「三の丸」を3つの丸と城跡記号をモチーフにシンボル化することで、すべての人が覚えやすいシンプルなデザインのロゴマークにしました。
また、3つの丸は過去/現在/未来も意味しており、温故知新を表現しています。
歴史・文化の発信拠点としての品格を備えつつ、親しみやすさも持ちあわせ、新たな観光地のシンボルとして、永く愛されるデザインをめざしました。
■広島城三の丸 公式ウェブサイト
2月10日にティザーサイトを先行公開。3月中に公開予定。
【URL】https://sannomaru.hiroshimacastle.jp/


■広島城三の丸 第1期・第2期 整備概要
所在地 | 広島県広島市中区基町21番地(中央公園の一部) |
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事業対象面積 | 約13,000㎡ (うち第1期 約5,511㎡) |
整備する公園施設 | 第1期商業施設、第2期商業施設、駐車場、バス乗降場、タクシー乗降場、屋外ステージ、園路・広場、修景施設、屋外トイレ、照明設備など |
アクセス | 広島電鉄「紙屋町西駅」 徒歩9分 アストラムライン「県庁前駅」 徒歩7分 |
事業者 |
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設計・監理 | 株式会社フジタ、株式会社山下設計、株式会社シーケィ・テック |
施工 | 株式会社フジタ |
着工 | 第1期エリア:2024年3月 第2期エリア:未定 |
竣工 | 第1期エリア:2025年2月28日(金) 第2期エリア:未定 |
供用開始 |
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- 今後の関係官庁との協議等により計画に変更が生じる場合があります。