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「アーバンネット仙台中央ビル」にて省エネ・脱炭素ビルがもたらすビルオーナー・テナント双方のメリットを算定

2025年6月11日 NTTアーバンソリューションズ株式会社 株式会社NTTファシリティーズ NTT都市開発株式会社

NTT アーバンソリューションズグループ(代表企業 NTT アーバンソリューションズ株式会社、本社︓東京都千代⽥区、代表取締役社⻑ 上 広志)は、地域の特性・魅⼒を活かし、さらに価値を⾼める街づくりを推進しており、環境負荷低減をめざしたZEB 等の環境認証や、⼈の健康とWell-being に焦点を当てたWELL 認証などを積極的に取得することにより、⾼い環境性能と快適性の両⽴に取り組んでいます。

このたび、グループの株式会社NTT ファシリティーズ(本社︓東京都港区、代表取締役社⻑ 松原 和彦)およびNTT 都市開発株式会社(本社︓東京都千代⽥区、代表取締役社⻑ 池⽥ 康)は、「アーバンネット仙台中央ビル」(宮城県仙台市)において、省エネ建築物の新築による効果を、実際に稼働するテナント型オフィスビルでは初めて算定しました。その結果、副次的効果︓NEBs(Non-Energy-Benefits)1.7 億円/年および光熱費削減の直接効果︓EB(Energy-Benefit)0.7 億円/年を合わせた効果額はビル全体で2.4 億円/年となり、その内訳は、⼊居するテナントへの効果が2.2 億円/年、オーナーへの効果が0.2 億円/年という算定になりました。

NTTアーバンソリューションズグループは、今後も引き続き、環境負荷低減目標の推進の一環として、テナント・オーナー双方への価値算定ロジックの精度向上を図り、省エネ建築物の普及拡大や、環境配慮施策への投資判断を後押しすることにより、誰もが安心・安全で、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

アーバンネット仙台中央ビル外観
アーバンネット仙台中央ビル外観
アーバンネット仙台中央ビル低層部内観
アーバンネット仙台中央ビル低層部内観
アーバンネット仙台中央ビル低層部内観

算定結果について

健康増進、知的⽣産性向上やBCP 等の副次的効果

省エネ建築物の性能や取り組みを対象に、光熱費削減(直接効果)以外の副次的効果を評価するものとして、「健康増進」「知的生産性向上」など、副次・間接・相乗的効果(NEBs)を定量化しています。ワークプレイスの温熱空気環境の改善により、「健康増進」として利用者は精神的・身体的な健康によるパフォーマンスの維持向上、また、「知的生産性向上」として集中力や作業効率の向上が見込まれます。

この結果、ビル全体で副次的効果NEBs︓1.7 億円/年を算定しました。

省エネ建築物における光熱費削減の直接効果

アーバンネット仙台中央ビルでは、CASBEE(建築確認総合性能評価)において、最⾼評価となるS ランクの格付けを取得しています。また、環境配慮技術の導⼊によりオフィスエリアにおいてBEI(基準⼀次エネルギー消費量に対する設計⼀次エネルギー消費)0.50 を達成し、ZEB Ready 認証を取得しています。

さらに、エントランス周りやコワーキングスペース等共⽤部へのAI 空調の導⼊やグリーン電⼒などの再⽣可能エネルギーの調達、敷地内の緑化や電気⾃動⾞⽤充電器の設置等、環境負荷低減の取り組みを積極的に実施しています。

この結果、ビル全体で従来の光熱費削減効果EB︓0.7 億円/年を算定しました。

NEBs とEB を合わせた効果額はビル全体で2.4 億円/年、そのうち、オフィスに⼊居するテナントへの効果は2.2 億円/年、オーナーへの効果は0.2 億円/年となりました。なお、テナントへの効果は、⼀部のテナントにおける算定結果を、他のテナントの業種による調整を⾏いながらオフィス専有部全体へ拡⼤推計することにより算定しています。

上記算定額に加え、オーナーへの効果のうち「不動産価値の向上」においては、売却時における不動産評価額の増⼤などのさらなる追加が⾒込まれます。

省エネ建築物における光熱費削減の直接効果

今後の展開について

算定結果を受け、環境性能が⾼くWell-Being に配慮したテナント型オフィスビルでは、知的⽣産性向上、健康増進や社内啓発等のテナント側への効果が多く、テナントに⾼い価値を提供できることが確認できました。今後も引き続き、アーバンネット仙台中央ビルのビル運⽤者やテナント企業等からのフィードバックを指標に反映し、テナント・オーナー双⽅への価値算定ロジックの精度向上とともに、他ビルへの展開をめざします。

「 Green Future with US 」 -ともにつくる、豊かで持続可能な未来-

私たちNTT アーバンソリューションズグループは、「あしたのわがまち」をつくり・集う皆さまとともに、
ICT、不動産、エネルギー、環境技術などを最⼤限に活かし、豊かで持続可能な未来として
「社会が脱炭素化している未来」、「資源が循環している未来」、「⼈と⾃然が寄り添う未来」
を実現していきます。

https://www.ntt-us.com/sustainability/environment/index.html

「 Green Future with US 」 は、NTT アーバンソリューションズグループの商標です。

本リリースは、NTT グループが展開するGX ソリューションブランド 「NTT G×Inno(エヌティティ ジーノ)」※と連携した取り組みです。

「NTT G×Inno(エヌティティ ジーノ)」※
  • 「NTT G×Inno」は、⽇本電信電話株式会社の登録商標です。「NTT GX(Green Transformation)× Innovation」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じてGX 分野でInnovation(変⾰)をおこし、2050 年カーボンニュートラルの実現に貢献していく取り組みです。

アーバンネット仙台中央ビル概要

所在地宮城県仙台市青葉区中央4丁目4番19号
敷地面積3,073.86㎡
延床面積42,132.77㎡
建物高さ88.70m
構造鉄骨造/一部鉄筋コンクリート造、免震構造
規模地上19階、地下1階
用途事務所、店舗、駐車場(120台(機械式立体駐車場))
交通地下鉄仙台駅徒歩5分、JR仙台駅徒歩9分
事業主NTT都市開発株式会社
基本設計株式会社久米設計
実施設計・施工鹿島建設株式会社
着工2022年3月
竣工2023年11月
開業2024年3月
WEBページhttps://www.nttud.co.jp/sendai_chuo/
アーバンネット仙台中央ビルmap

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【お問い合わせ先】

株式会社NTTファシリティーズ

経営企画部 広報担当

pr@ntt-f.co.jp