安心・安全なコミュニケーション
なぜ重要か
より先進的な街とは、より安全な街でなければいけない。「レジリエンス(強靭性)」は、サステナビリティ(持続可能性)とならび、国連SDGsのゴール9・11に共通する第二のキーワードでもあります。社会のICT化や少子高齢化、さらには気象災害の激甚化や自然災害の続発といった社会課題が顕在化する現在、持続可能な社会の実現に向け、街づくりに求められる要件は高まり続けています。
NTT都市開発のアプローチ
NTTグループが掲げるCSRテーマ「安心・安全なコミュニケーション」の中心命題は、24時間365日、社会を支えるというグループ普遍の使命にあります。NTT都市開発は、レジリエントで高品質な不動産の開発はもちろん、「もしも」に備える安全体制の整備などを多面的に行い、皆さまの安心・安全に向け、社員全員で取り組んでいます。また、近年は社会のICT化を踏まえ、情報セキュリティ管理の強化を加速しています。
活動の柱
- 安全性・品質向上の仕組みづくり
- BCM(事業継続管理)の推進と、防災体制の継続的強化
- 情報セキュリティ管理の徹底
関連するSDGs
活動のハイライト
入居者の安全を守り、地域の安心を支える不動産開発で、社会に貢献する。NTT都市開発が自ら所有し開発を行う物件には、その価値観が端的に表れています。
Highlight2020 Case03
安心・安全への思いを形にした、ウエリスオリーブ
「ウエリスオリーブ」は、NTT都市開発が展開するサービス付き高齢者向け住宅です。現在、日本における高齢者向け住宅・施設は、事業者が建物を賃借して運営する形態のものが多数を占めています。一方で、ウエリスオリーブはNTT都市開発が事業者として自ら開発し、運営する点に特徴があります。そのため、より柔軟で快適性の高い建物・設備の運用を実現するとともに、徹底した防災・減災の仕組みを備えています。
「4つの視点」に見る、ウエリスオリーブが重視する安心・安全の形
ウエリスオリーブは、以下の4つの視点から、入居者の皆さまひいては地域の皆さまの安心・安全に貢献することを心がけています。
視点1 地震に備える
近年、日本は地震の頻発期に入ったことが危惧されており、震度6強から7程度でも倒壊しない耐震性能の実現は、基礎的な要件と考えています。建物の計画段階から自社が設計を管理することで、地盤調査や建物基礎工法の選定、コンクリートの厚さや強度の決定、耐震構造の採用など、分譲マンションやオフィスビル、商業施設などを多数手掛けているNTT都市開発のノウハウを活かし、耐震性の確保を徹底しています。
視点2 火災に備える
高齢者が、自立した生活をされる上で最も気がかりとなることが多いのが、火災への備えです。ウエリスオリーブでは、消防法上の基準以上の火災検知・消火・防炎設備を備えています。各種消防設備に加え、IHヒーターの採用、壁紙・カーテンにも配慮するなど、万が一の火災時にも被害が拡大しないよう配慮しています。
視点3 災害に備える
近年、豪雨・台風被害の拡大など、自然災害が激甚化する傾向が高まっています。地域の生活インフラが滞る被害が発生することも想定し、災害に備える必要があります。このような中、非常用発電設備や防災・医療備蓄品の用意に加え、放送設備や衛星電話などICTインフラへのアクセスを確保しています。また、災害時にはNTT都市開発グループ内に災害対策本部を設置し、迅速な初動対応と復旧活動に取り組みます。
視点4 地域の皆さまと備える
災害の際は、地域の一員としての協働が重要です。非常時には、地域の避難所として施設やWi-Fiの開放などを想定すると同時に、地域の自治会とも共同で防災訓練を実施するなど、平常時から連携を心がけています。地域との交流イベントや防災セミナーも行うなど、いざというときに備えた地域交流も大切にしています。
日本各地へ、安心・安全を届けるために
ウエリスオリーブのさらなる展開により、高齢化社会が進行する日本の生活インフラに貢献していきたいと考えています。